これからパティシエを目指したい方や、パティシエとはどんな職業なのか気になっている方におすすめの内容になります。
この記事を読むとこのようなことが分かります。
・パティシエになるにはどうすればいいのか分かる
・やりがいを感じる瞬間とはどういう時か知ることで自分の適性に合っているか判断材料になる
・実際働いてみた給料や労働時間を知ることができる
わたしは2年生の専門学校を卒業後、地元にある個人店のケーキ屋さんに就職しました。
その時の詳しい経緯はこちらの記事(夢はケーキ屋さん!?わたしがパティシエになるまでのお話前編、後編)をご覧ください。
新卒で約3年半ケーキ屋でパティシエとして、現在はレストランのパティシエ責任者として働くわたしの感想を踏まえながら、
皆さんに分かりやすくお伝え出来たらなと思います。
パティシエになるには資格が必要?

結論、必要ありません。
なぜならわたしの経験上、そういった資格を持ったパティシエの方はめったに見かけないからです。独立しない限りは、自分の働いているお店のやり方を一から教わって自分の技術や経験をさらに磨いていくことがほとんどかと思います。
実はそれってケーキ屋でパティシエをやる以外の職業でも同じじゃないですか?
一度はアルバイトをしたことがある人ならイメージしやすいかもしれませんが、
例えば大学や専門学校に通って何か業務使える知識・技術の基礎を学んだとします。
就職できたとしても、学校で学んだ基礎が実践で活かせることはそう多くなく、
あくまで基礎は基礎であり、実践的な知識や技術は必要な場面で先輩や上司から現場で教わり、さらに必要であれば自ら勉強し理解を深め、より成長していくものなんです。
しかし国家資格である【製菓衛生士】、【菓子製造技能士】などの資格などを持っていると、いいこともあります。
それは就職や転職活動、また将来独立を考えている方は開業の際に有利になるということです。
また将来独立したい人は、【製菓衛生師】を持っていると飲食店を開業する際に必要となる【食品衛生責任者】の資格を申請のみで取得することが出来ます。
余談ですがこの【食品衛生責任者】は、専門学校に通う場合カリキュラムに組み込まれている学校も多くあります。
わたしもそういう学校に通っていた一人であり、座学で食品衛生を学び2年生の後半に講義を受け
無事取得することができました。
高卒でもなれるって本当?
結論、高卒でもパティシエになれます。
資格、学歴などは必須ではありません。
もちろん大手と個人店で求人の募集要項は違いますが、働くことはできます。
なぜならパティシエというのは技術職だからです。
一番重要なのはスキル(技術と経験)、
どんなにすごい一流のパティシエも始めはみな初心者です。
つまり必要なスキルや知識は現場から学び、実践しながら磨いていくものになります。
職人といわれる方々が働く環境なので、時には厳しく指導されたりすることもあるかと思います。
しかしパティシエを志す人の多くはこの職業が好きという気持ちを持っているため、
中途半端な気持ちで始めてしまうと心が折れてしまうかもしれません。
もしパティシエを目指したいと思っているのなら、一度自分の覚悟を明確化してみてはいいかがでしょうか。
やりがいを感じる瞬間とは?

少々厳しいことを言ってしまったので、ここではこの職業の魅力ややりがいを感じる瞬間を紹介します。
・お客様の反応をすぐにもらえる(おいしかったなどのフィードバック)
・同じ作業の繰り返しのため、日ごとに技術が上がっていくのが自分で実感できる
・自分が考案した商品を販売するチャンスがある
・甘いお菓子の香りに包まれながら働くことができる
・単純に好きな作業であれば日々没頭して働くことができる。
・手に職が就くので技術があれば同業で転職しても重宝されることが多い
(給料が下がりづらい)
あくまでわたしの感想なので参考程度にご覧いただければと思います。
給料はどのくらいもらえる?
経験年数や勤務先、役職などによって変わるため断定はできませんが、
一般的には初任給で月収18万~22万円程度。
平均年収は300万~400万円程度と言われてるようです。
実際わたしの働いているときの月収は17万円前後。
当時バイクで通勤していたので通勤手当もありましたが
福利厚生はなく(←今思えばおかしい気も…)、手取りは15万円程度でした。
年収にすると200万~250万。
実家から通っていたので問題なく生活はできましたが、これが一人暮らしだったらと思うと結構苦しい生活を強いられることになっていたことは容易に想像がつきます。
とは言えなぜ、このわたしが3年半もこの環境で続けられたかと言えば
スキルも経験も浅いわたしに教えていただいてる勉強代を引いたお給料だと割り切っていたこと、
また学校の先生にお話を伺ったり就活中に調べていたこともあり、
パティシエの給料なんてこんなもんでしょうとこの厳しいお金の現実を受け入れつつ働くことが出来ました。
労働時間はどのくらい?

クリスマスやバレンタインなどの繁忙期があるため時期や店舗によって多少異なりますが、長いところは12時間というお店もあります。
人材が確保できていて余裕のある会社・お店であればシフト制で8時間勤務のところもあるでしょうが、
実際わたしの働いているお店もこんな感じでした。
出勤 7:30
休憩 30分
退勤 19:00
→平均勤務時間は約11時間
当時若かったのとやる気あったので続けられましたが、
いま改めて考えてみると結構しんどい労働環境でしたね。
出勤時間ももっと早いところもあれば、終業時間が遅いお店もあります。
お店、職場選びは当然ですが慎重にすることをおすすめします。
まとめ

いかがだったでしょうか?
これほど楽ではないお仕事ですが、わたし個人的にこの選択をして後悔したことはないんです。
これは色々なことに精通する考えだと思いますが、どんなに大変でも、楽しい気持ちややりがいを感じられる環境であれば乗り越えられますよね。
何をするにも心と体の健康を保てる環境を見つけてほしいなと思っています。
この記事を読んで、少しでもパティシエを目指す人の助けになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。